ポスドク1年目の税金事情

アカデミア

どうも、子供の時の夢は家にコンビニの肉まんケースを常設することだったポスドクです

今回は大変苦労した税金周りの出来事をここに書き記しておこうと思います

なお以下の記述は2024年初渡米・NY在住・J1 visaフォルダー・税金アマチュアの私の一例にすぎません。州によってルールも違うので、最終的にはご自身の事例に最適の手続きを選択してください

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渡航後すぐ

SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)を取得し生活が整いかけた頃、事務の方から今年度の税金手続きに必要な書類を記入し提出するように依頼されました。

日本でさえややこしい税金

いくら調べても全容をつかめていないので「自分の選択肢が正しいのか?」「何か抜けてないか?」「知識不足で損してるんじゃないか?」など常に不安を抱えていました

ましてアメリカでの手続きとなると複雑さは増し、「tax」という響きに禍々しいオーラを感じてしましいます

アメリカ(だけに限らずヨーロッパも?)の事務仕事はたとえ役所であっても雑で初歩的なミスがあり得るだの、日本ならすぐ処理してもらえるものも受付がその瞬間わからなかったら門前払いされたなどの口コミを耳にしていたので手続きのたびに不安感MAXでした

とはいえ母国でもなく言語も異なるこの国で自分の身を守れるのは自分だけ

思い腰を上げて念の為いただいた書類について下調べし1年間でどのような税金に関する手続きを踏むのか確認することにしました

そこでまず最初に分かったことは

「受け取ったこの書類、私の条件に合ってないのでは…!?」

あらゆる公的手続きで複雑さの原因となっているのは「居住権の所在」です

ざっくりいうとJ1 visaでアメリカに最初の2年滞在している間は一部の税金支払いが免除になるというもの

この免除期間は非居住民Non-resident/Alien)としてあらゆる事務手続きを進めます

以前に一時留学していた方などは自分が居住民扱いなのかややこしいので居住者テストをネットで受けると明確になります

私が最初に受け取ったのW9はどうも居住民用の書類、正しくはW8benを提出する必要があるようです

この旨を事務の方に伝えると、上層部の方に確認がとられ正式に居住者テストを踏んで無事必要書類がW8benであることをが証明されました

間違った書類を提出してしまうと変更が大変だったり支払いで損する可能性があるらしいので要注意です

年度締め

3月末、留学生の対応をしてくださる国際課から2024年度の確定申告(tax return)に関するメールを受け取りました

メールの旨は以下の通り:

J1フォルダーはForm 8843およびForm 1040-NRIRS(アメリカ合衆国国内再入庁)に指定された住所に4月15日までに提出(必着)

所得を得ていない配偶者や子供すなわちJ2フォルダーもForm 8843を提出しなければならない

Sprintaxというサイトが記載方法や電子提出を補助している

国際課は税金の専門家ではないので税金に関する質問は対応できない

Form 8843は免税を受ける権利があることの証明書類で、アメリカでの収入の有無に関わらず提出する必要があります

内容は至ってシンプルで滞在歴と住所、SSNまたはITNがあれば個人番号、受け入れ先の情報を記載します

非居住民なので日本の住所を入力する必要があるものの日本の住民票は除いているのでどうしたものかと調べていると、先人たちは緊急連絡先に指定している親や友人の住所を使っているよう

私は緊急連絡先や各種visa用書類、保険などで利用している実家の住所を日本の住所として利用しました

調べてみるとJ2の場合、Form 8843は受け入れ先の情報以外を記入し郵送のみ受付とのことなので旦那のformを印刷し、郵送してもらいました

Form 1040-NRはアメリカでの収入がある場合に必要な書類です

私の場合、海外学振にプラスでアメリカのポスドクの最低賃金に満ちるようにラボから補助をいただいているのでその申告が必要です

J1フォルダーである私は電子申請可なのでSprintaxにアクセスし入力を開始

そこで緊急事態発生

大学から年初めに受け取った源泉徴収票に当たる書類に源泉徴収額(Federal income tax withheld州税(State tax withheldの支払額も書かれていない

調べていると全てのアメリカ在住者が源泉徴収されていないとおかしいようです

ここから私のたらい回し地獄が始まります

(なお、全ての問い合わせに教授のメールアドレスをCCすることで放置されることは防げます)

急いで大学の財務課に問い合わせ、受け取った書類と状況のおかしさを説明するものの「源泉徴収は私たちの義務でない」と突っぱねられる

続いて事務周りでサポートしてくださっているスタッフに相談、さすがにプロではないのでわからないとのこと

国際課は専門ではないと釘を刺されているので聞きにくいものの一応事情を説明、適切な問い合わせ先を教えてほしいと伝える

こちらの返答を待っている間に教授が事務のお金に詳しいスタッフに繋いでくださり状況を説明、財務課のより偉い方に問い合わせてくださることに

財務課の偉い方からの最初の返信でもわからないので国際課に聞いてみたらとたらい回しにされかけるもここを逃したら後はない、どうにか踏みとどまり送られてきた書類や税金に関する条約のこと、税務事務所などのHPに書かれていることなどを一生懸命説明

わからないならどこに問い合わせるのが最適か指示してほしいと訴えたところで財務課の方が給与に関する元のデータを確認したところ手続き上では源泉徴収をされているらしい

改めて受け取った書類Form 1099NECを確認するとそもそもこの書類の種類が私の条件に適しておらず別の種類の書類が発行されるべきとのこと

調べてみるとForm 1099NECは居住民の非従業員や個人事業主用の書類で確かに非居住民の私ようではなさそう

締め切りも迫っていたので急いで正しいバージョンの書類Form 1042を発行してもらい無事手続きを進めることができました

Sprintaxは非常に便利なのですが個人の確定申告還付金(Federal return)に加えて州税の還付金(state return)、そして再提出になった際の自動手続き(Post filing service)など各種手続きで以下の通り手数料がかかりました

・Federal return – $54.95

・State return (NY) – $49.95

・Posy filing service – $29.95

これに大学の割引コードで$5ほど差し引かれてましたが計$129.85、確定申告でお金は返ってきましたがいくらか差し引かれてしまいました

とはいえ最悪の事態に備えてアメリカの日本人のいる税理士事務所にお願いすると10万円近く取られそうだったのでそれに比べれば安いもんです

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以上、怒涛の1年目tax returnレポートでした

これから1年目を迎える方の一助になれば幸いです

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